肥満と病気の深い関係

太っているといろいろな病気になりやすくなりますね。特に糖尿病のリスクが高くなるって言われています。なぜか同じように食べても「太る人」と「太らない人」がいますから、「太らない人」の側になりたいものです。

最近の研究で、肥満と腸内細菌の関係が明らかになったんですね。腸内細菌ってよく聞くようになりましたから、かなり注目が集まっています。

今から10年前、イギリスの科学雑誌ネイチャーに、米ワシントン大学ジェフリーゴードン博士が発表した理論は画期的でした。肥満の人と痩せている人の腸内フローラは違うというものです。

肥満の人の腸内細菌には、消化しにくい食物繊維まで栄養に変えてしまうデブ菌(ファーミキューテス類)が多くて痩せ菌(バクテロイデーテス類)が少ないというのです。逆に痩せている人の腸内細菌はデブ菌が少なくて痩せ菌が多かったんです。※痩せ菌 増やす

肥満の人が食事指導を守って1年間ダイエットしたら、デブ菌が減って痩せ菌が増えたことから、腸内環境をコントロールすれば太りやすい体質から痩せやすい体質に変えられることも明らかになりました。

その頃からでしょうか、「腸内環境」なんていう言葉をテレビなどでよく耳にするようになったと思うんです。ビヒィズス菌とか乳酸菌とかB-21とか、そういうワードもよく聞きますよね。痩せ菌 デブ菌なんていうワードもそうです。日本人はそういうブームに弱いからすぐにのっちゃいます。

ま、ブームに乗って体質変えられたら儲けものですからそれでいいと思うんですけど。そう言えば、日本人に多いⅡ型糖尿病の発症に腸内細菌が関わっているそうです。Ⅱ型糖尿病っていうのは、慢性的に血糖値の高い状態が続くタイプの糖尿病です。

Ⅱ型糖尿病患者の腸内フローラは、ブドウ糖と脂肪の代謝に重要な酪酸っていう物質を生み出す善玉菌の量が、健康な人より少ないという特徴もあるそうです。肥満も糖尿病も、多すぎるエネルギー摂取を控えて適度な運動が大切です。

善玉菌であるビフィズス菌を多く含んでいるヨーグルトをたくさん食べると腸内環境が整って、肥満解消に役立ちますし糖尿病のリスクも下がります。わたしが食べているヨーグルトは「サーモフィルス菌」と「ブルガリスク菌」って書いてあるので、ヨーグルトによって含まれる菌にも違いがあるみたい。

痩せたいからといって急に激しい運動をする人もいますが、足腰を痛めて後悔することになりかねません。何事も無理なくゆっくり始めて継続することが一番大切だし、一番効果的なんですよね。結局はここです。

 

 

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